子どもには文化を伝えましょう。何よりも食文化、生活習慣の文化を伝承していくことが大切です。我が身を清潔に保つための生活習慣をしっかりと教えましょう。神仏を尊び、心清らかに、民族として気高く生きていくための文化を伝承していきましょう。文化といっても、特別なことをするわけではありません。立派な大人、尊敬されるに値する人物として見られるために、必要なことをすべて子供たちに伝えていくのです。
子どもに、何をさせますか? 学習塾に通わせて勉強させますか? スポーツクラブに行かせて元気に走り回らせますか? それとも、音楽や演劇、ダンスなどの習い事をさせますか? 芸術を学ばせますか? プログラミングを教えますか? あるいは、外国語を学ばせますか?
そのような習い事をさせるのもよいでしょう。子どもにとっては将来役立つ財産になるかもしれません。
でも、それだけで子供の将来が良くなるわけではありません。
子どもが立派な大人になるには、尊敬されるに値する人物として見られるためには、文化的素養を身につけさせることが大切です。
大人たちの役目、それは子どもたちに文化を伝えていくことです。
食事は人々が生きるための糧です。成長期の子どもにとって食事はとても大切です。同時に、どのように食べるかによって、その人の品位、品格が変わります。食べ方が汚いままだと、大人になって尊敬されなくなってしまうかもしれません。食べる前に感謝するかどうか。食事の準備や後片付けを手伝うかどうかで、人としての評価も違ってきます。
日々の生活習慣は、人々の身心の健康に大きな影響を与えます。心身ともに良く成長するために、より良い生活習慣を身に着けさせましょう。
神仏を尊ぶ習慣を持たせましょう。特定の宗教を信仰させる必要はありません。でも、神仏をないがしろにするような大人にならないよう、しっかり神仏を敬う習慣づけをすることが大切です。
自分の身体を清潔に保ち、部屋や家の周りをきれいに掃除する習慣を持たせましょう。「美しく保つ」を習慣としてしつけられた子どもは、大人になって大変得をします。逆に、整理整頓をせず、清潔に保つ習慣を持たない子どもは、大人になって病気になりやすく、また苦労するようになります。
文化的素養を身に着けているかどうかで、人の評価は大きくかわります。大人になってから苦しむことのないよう、できれば子供のうちに良い文化を伝えておきたいものです。